こんにちは。スローガーデンの小田（すみちゃん）です。

古民家リノベーションの施工事例を紹介させていただきます。

 

旧街道沿いに建つH様邸。

宿場町だった頃から10代続くお家です。

都田建設が木造在来工法で新築以外にもリノベーションを手掛けていることを知っていただき、

ご依頼いただきました。

H様のご要望の元始まったリノベーションプロジェクトは、弊社のリノベーション担当が現地調査をし、

建築デザイナーが提案、建築監督が建物工事を担当。その後、お庭の工事となり、都田建設のチームで

取り組ませていただきました。

ここでは私が担当させていただいた前庭の部分をご紹介させていただきます。

 

H様邸が最初にできた時代は定かではありませんが、旧街道の歴史から江戸時代頃から

ある建物だと推察します。

今のように「紙に図面を描いて」作られた建物ではなく、その時々のお施主様とご縁があったお施主様が

「どうするか？どうすべきか？」を話し合い、場と材料と対話して作られてきたことが、建物や敷地を見ていると感じ取られます。

そのため、「図面⇒施工」という現代の建設の流れではなく、「現場⇒お施主様との対話⇒図面⇒現場で職人さんとの対話⇒施工」というプロセスになり、とても学びの多い現場でした。

＜建物正面の前庭＞

＜Before＞

広い敷地の邸宅ということもあり、お手入れを簡略化するために、前庭はコンクリートで固められていました。

＜After＞建物のベース・残せる部分は残し、外観は屋根を吹き替え、塗り壁に変更。

　　　前庭は、伝統的な建物に調和するように、日本庭園で使われる素材・デザインで構成しました。

　　　お手入れの負担を軽くするよう、地面は板石・砂利を敷いて雑草を生えにくくしています。

 

訪れる人をもてなす植栽。

四季の変化を楽しめるモモジの木を主木にした植栽、石材と自然素材で。

 

庭石は、工事の際に敷地内から出てきた石を活用。

前庭の限られたスペースの中で地面の起伏感を付けています。

 

「遊び心を取り入れたい」お施主様のご意見より、短冊状の石で空間に流れを。

通りとのさりげない仕切りとして、シンプルで低めの木柵を設けています。

 

経年で植栽が成長し、石材や木柵が周りの景観となじんで変化してゆくのが楽しみです。

 

 

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